昨日の過去

あれは、先週の火曜日のことだった。

それは、つい昨日のことのようで、
そして、遠い過去のことのようにも思える。

朝いつもどおり出勤し、いつもどおりの毎日が始まるはずだった。
そう、はずだったのだ。


その日、9時を回っても、出勤してくるはずの課長の姿がなかった。
今日は午後3時から本部会議のはずだ。
連絡もなく出勤しないというのは・・いったいなぜだろう・・

10時が過ぎ
11時が過ぎ・・
お昼をまわった頃、みんなで手分けして、自宅へ電話を入れたり
携帯電話に電話をしたりし始めた。

呼び出し音は、鳴るけど・・
応答は、なかった。

午後1時を過ぎた頃、部長が家に様子を見てきてくれる事となった。

そして・・午後2時を過ぎた頃、部長からの電話があった。

「自宅で倒れていた。意識はあるがしゃべることができない。
救急車を呼んだ。病院に付き添う」

・・・・・・・・・・・・

倒れた課長は、50歳になろうとする年だった。
わたしとさほど変わらない・・
脳内出血という病名だった。
もう少し発見が遅ければ・・取り返しのつかない事態になっていたかも・・
この日は平日で会社のある日だったので本当に良かったと思う。
なぜかというと、課長は独身だ。
この日が土曜や日曜で、一人で倒れていたら・・と考えると・・ぞっとする。

金曜日に血を抜く手術が行われた。
手術は成功だったとの事。ホッとした。

もともと無口な人だったが・・
いつも前に座っているはずの課長の姿がないことが・・
なんだか不思議で・・
なんだかやりきれなくって・・

昨日のことさえ、過去となる事は
わかっているはずなのに・・・・
過去は修正できないことを改めて思い知る。

けれど、明日という近い未来。
課長の信念で変えることもできるはず。

これからのリハビリに心から期待する。
強い気持ちで、強い心で・・
近い未来・・会社復帰できる日を・・

昨日の過去” に対して9件のコメントがあります。

  1. より:

    Keikoさん、こちらにもコメントをありがとうございます~
    そんでもって、お返事が遅くなってしまってごめんなさい。

    >第2の人生
    ほんと、がんばって復帰して欲しいと思います。
    リハビリは、とってもたいへんなことだという話を聞くたびに・・
    乗り越えてほしいなぁと思います。

    >バイク
    ウチの主人もバイクがスキでしたし・・
    なんていうか、ひとごとではないと思いました。
    きっと心中とっても辛いと思いますが
    明るく振舞っていらっしゃるお母様・・
    本当にすごいと思います。
    自分だったら・・に置き換えて、
    たぶん、そういう風には振舞えないな・・と思いますから。

    >バイクで怪我
    おぉぉ~なんと・・・
    すっかり良くなられたのでしょうか・
    Keikoさん、ご心配されたことでしょうね。
    すっかり良くなられていると良いです。

  2. Keiko より:

    まぁ、驚かれたでしょう。
    本当に皆さんの機転で課長さん九死に一生を得たのですね。
    よかったこと。
    文字通りの第二の人生を大切に過ごしていただきたいですね。

    実は私の中学の同級生が大学に入ってバイクで通学をして、1ヶ月ほど経ったときに事故で意識不明のまま長いこと入院していました。
    一人息子だったのです。
    お見舞いに行ったときのお母様の明るく振舞う姿勢に打たれました。

    今、息子がバイクに乗るようになって、いつもそういうことと隣りあわせでいるわけで、主人もバイクが好きで、父子揃ってこの夏は2回ずつ転んで怪我をしているんですよ。
    関係のない話になってしまってごめんなさい。

    とにかく本当によかった、課長さんのこと。

  3. より:

    hitomiさん~ご訪問ありがとうございます。

    >倒れている間
    ほんとにそう思います。
    このまま動けず、誰もこない状況が続いたら・・
    なんて、考えただけでも悲しくなってきます。

    >ご友人の甥っ子さん
    なんともやりきれないですね・・
    ましてや、20歳という若い年齢・・
    私にとってもひとごとではありません。
    戻れるものならその日に戻り、
    もう一度その日をやり直したいと・・
    きっと御家族の方みなさんそう思っていらっしゃるでしょうね・・
    この甥っ子さんが、ほんとに良い方向へ向かわれること
    祈らずにはいられません・・
    本当にそう思います。

    >今日という日
    当たり前の毎日が、当たり前でなくなるのは
    本当に一瞬で・・
    それは、天災であったり、また他の要因であったり・・

    一生って、最近決して長いものではないと思う次第です。
    多分自分が折り返しもとうに過ぎたからだと思いますが(笑

  4. より:

    まみるさん~ありがとうございます~

    最近めっきりネット落ちしてましたのに
    訪れてくださって、ほんと嬉しいです。

    >冬に多い
    わぁ~そーなんですか・・知りませんでした。
    その日も、とっても暑い日だったのですが
    もしかして、急激な温度変化とかあったのかなぁと思いました。

    >お父様
    そうだったのですか・・
    全然知りませんで、ごめんなさい。

    今回このことをきっかけに少し調べてみたんですが
    高血圧とは、深い関係があるような感じでした。
    確か課長は、健康診断でも高血圧の注意が出ていたようなので
    その時点で、薬とかの対応をしていたら・・
    もしかしたら・・と色々考えてしまいました。
    用心するに越した事はないなぁと自分も振り返りました。

    >お母様と妹さんたち
    まぁ~なんて仲の良い関係なんでしょう~
    うらやましいです。
    率直に死について語り合えるなんて、親兄弟ならではですよね~
    意外とその手の話しってタブーな感じがありますが
    そうじゃないですよね~
    いいなぁ~って思いました。

    >課長
    ありがとうございます~
    私も早く元気になると良いと思います。 :smilehoho:

  5. より:

    まこさん~ほんといつもありがとうです。
    北海道は、快適な夏をお過ごしのことでしょうね~
    超うらやましいです~

    >一人暮らし
    気軽で自由なことも多いのかもしれませんが
    時として、不便になることもありますよね・・

    >リハビリ
    うんうん、ありがとうございます。
    私もがんばって、早く復帰できると良いと思います。

    そんでもって、私にまでご心配頂き
    とっても嬉しいです。

    ありがとうございました。

    やっぱ、日ごろの体調管理って
    ほんと必要だなぁ~って思いました。
    がんばります。

  6. hitomi より:

    こんなことがあると 考えさせられることが多いですよね。
    課長さん 倒れている間 どんなに不安だったでしょうね。

    >昨日のことさえ、過去となる事は
    わかっているはずなのに・・・・
    過去は修正できないことを改めて思い知る。

    この言葉 身にしみます。
    1ヶ月ほど前 友人の甥ごさんが 事故(バイクの自爆事故でした)で 意識不明の重態になりました。
    まだ20歳の大学生 何とか命は取り留めましたが 意識の回復は難しいということ
    呼びかけると 反応がある 何か感じているようだ そんな親御さんたちの言葉が聞こえてくると 胸がつぶされるような気がします。

    その前日に戻りたいと どんなに切なく思うことだろうと。

    何か あるたびに 今日一日がどんなに大切な日か改めて感じます。

    課長さんが 少しでも早く 復帰できますように。

  7. まみる より:

    肝心なこと書くの忘れたわ。
    課長さん、手術うまく行ってよかったですね。
    50才ならまだ若いから、すぐ社会復帰できるでしょう。
    都さんの会社の方たちの機転や優しさ、見上げたものですね。

  8. まみる より:

    あーーーー他人事ではないわ。
    父も脳内出血でしたし、母も私も高血圧です。
    冬に多いと聞きますが、あっつい夏も用心しないといけないですね。

    そうね、一人暮らしは最悪何日も何ヶ月も見つけられないって事ありますよね。
    男性の独り暮らしは女性より近所や友達との付き合いが少ないのが常ですからね。

    今日も母と妹の3人で母が死んだ後、私達が死んだ後の話ばかりしてました。

  9. まこ より:

    課長さん、一命を取り留められて良かったですね。
    一人暮らしは元気な時なら気楽かもしれませんが、こういう事があると怖いですね。
    リハビリで元の体になられます様に願っています。
    都さんも少しでも違和感を感じたら我慢しないで下さいね。

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